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Azure Data Box ファミリがエッジに対応

本日、Azure Data Box Edge と Azure Data Box Gateway を一般公開しました。

本日、Azure Data Box EdgeAzure Data Box Gateway を一般公開しました。これらの製品は本日から Azure portal でご利用いただけます。

エッジでのコンピューティング

Data-Box-Edge-2019-Draft2-DarkR[4]Azure のコンピューティング能力を自社の近くに導入する必要があるという声が寄せられています。この傾向はエッジ コンピューティングと呼ばれることが多くなっています。この需要に応える Data Box Edge は、Azure 用のオンプレミス アンカー ポイントです。Data Box Edge は、既存のエンタープライズ ハードウェアと共にラックに配置することも、工場の床や小売店の通路など、従来とは異なる環境で稼働することもできます。Data Box Edge ではハードウェアの購入は不要です。他の Azure サービスと同じようにサインアップし、料金は従量課金制です。ハードウェアは含まれています。

ラックにマウント可能な Microsoft のこの 1U ラック アプライアンスは、次のような機能を備えています。

  • ローカル コンピューティング – コンテナー化されたアプリケーションを自社の拠点で実行します。これらを使用してローカル システムとやり取りしたり、Azure へ転送する前にデータを事前処理したりします。
  • ネットワーク ストレージ ゲートウェイ – ローカル アプライアンスと Azure ストレージ アカウントの間でデータを自動転送します。Data Box Edge は、最新データをローカルにキャッシュし、ファイルおよびオブジェクト プロトコルをオンプレミス アプリケーションに伝達します。
  • Intel Arria 10 FPGA を利用する Azure Machine Learning - オンボードの Field Programmable Gate Array (FPGA) を使用してデータを迅速に推論してから、クラウドへ転送してモデルの再トレーニングと改善を行います。Azure Machine Learning 発表の詳細をご覧ください
  • クラウドでの管理 – Azure Portal を使用して、容易にクラウドから自社のフリート用のデバイスを注文し、これらの機能を管理できます。

わずか数か月前の Ignite 2018 でのプレビューの発表以来、さまざまな業種のお客様が Data Box Edge を使用して画期的なシナリオを考案していることに驚いています。

 

Kroger

The Kroger Co. の完全所有部門である Sunrise Technology は、Data Box Edge を使用して Kroger および小売業界向けの Retail as a Service (RaaS) プラットフォームを拡張し、商品棚にある製品のおすすめ候補の提示やガイド付きショッピングのような個人に特化したこれまでに見たことのないお買い物体験など、NRF 2019: Retail's Big Show で発表された機能を有効にすることを計画しています。Data Box Edge のライブ ビデオ分析により、店舗の従業員は在庫切れをすばやく特定して対応し、生産性を高めることができます。このようなスマートなエクスペリエンスによって、小売店はお客様に、よりパーソナル化された、満足度の高いエクスペリエンスを提供することができます。

Esri位置情報のリーダーである Esri は、ネットが切断された環境で障害に対応する人々を Data Box Edge を使用して支援する方法を模索しています。Data Box Edge なら、現場のチームは上空または地上から撮影した画像を収集し、それを実用的な情報に変えて地図を更新できます。現場のチームは、コマンド センターから完全に切断された場合でも、更新された地図を使用して対応作業を調整することができます。これは、山火事や台風などの状況での対応の有効性を高めるにあたって重要です。

Data Box Gateway – ハードウェア不要

Data Box Edge にはストレージ ゲートウェイが組み込まれています。Data Box Edge ハードウェアやエッジ コンピューティングが不要な場合、Data Box Gateway はスタンドアロンの仮想アプライアンスとしても使用でき、インフラストラクチャ内の任意の場所へデプロイできます。

Hyper-V または VMware のどちらかを使用して Data Box Gateway をハイパーバイザーでプロビジョニングし、Azure Portal から管理できます。ローカル ネットワーク上で、サーバー メッセージ ブロック (SMB) またはネットワーク ファイル システム (NFS) 共有が設定されます。これらのファイル共有で保存されたデータは、自動的に Azure Storage アカウントにアップロードされ、ブロック BLOB、ページ BLOB、または Azure Files がサポートされます。ネットワークの再接続やネットワーク帯域幅の最適化は Microsoft が行います。ネットワーク インターフェイスが複数あるため、アプライアンスをローカル ネットワークまたは DMZ 内に配置でき、社内システムは Azure へのネットワーク接続を開くことなく、Azure Storage にアクセスできます。

Data Box Edge 内部でストレージ ゲートウェイを使用する場合でも、Data Box Gateway 仮想アプライアンスをデプロイする場合でも、ストレージ ゲートウェイ機能は同じです。

Data Box ファミリのその他のソリューション

Data Box Edge と Data Box Gateway の他にも、オフライン データ転送用に 3 つのサイズの Data Box を提供します。

  • Data Box – 堅牢な 100 TB 転送アプライアンス
  • Data Box Disk – より小さく軽量な転送オプション。個々のディスクは 8 TB で、1 注文あたり最大 40 TB
  • Data Box Heavy Preview - 1 PB まで拡張可能な、より大きな Data Box バージョン

Data Box オフライン転送製品はすべて、Azure Portal から注文できます。製品が届いたらデータを保存し、アップロードと処理のために Microsoft のデータセンターに返送します。さらに多くのお客様にとって Data Box が有益なものとなるよう、Microsoft は、公開されたばかりの新しい REST API 機能である Data Box の Blob Storage を介して、パートナー企業が自社のソフトウェアにほとんど変更を加えずに Data Box に直接書き込めるようにしています!

開始する

Azure をエッジへ導入する取り組みにご協力いただき、ありがとうございます。これらの新製品を使用してエッジ コンピューティングの能力をビジネスに活用していただければ幸いです。開始方法は次のとおりです。

  • 今すぐ Data Box Edge または Data Box Gateway を Azure portal から注文します。
  • Data Box Edge データシートでサーバー ハードウェア仕様を確認します。
  • Azure Data Box 製品ファミリの詳細を確認します。