Azure Blob Storage でデータを効率的にコピーするための新しいコピー API
公開日: 8月 20, 2019
任意の URL から Azure へ、または Azure 内でデータをコピーする処理の効率化に特に役立つ一連の API が使用可能になりました。これには以下の API が含まれます。
これらの API では、任意の URL のソースから、ブロック BLOB、ページ BLOB、または追加 BLOB のいずれかへの、サーバー側でのデータの同期コピーを実行できます。これらの API のメリットは以下のとおりです。
- サーバー側でのデータ転送。データ転送がサーバー側で実行されるということは、Azure の宛先サーバーによってソースからデータが直接読み取られることを意味します。データが呼び出し元を通ることはないため、データを移動するための CPU、メモリ、ネットワーク容量を備えた VM は必要ありません。データ転送を調整するだけの比較的小さな VM を使用すれば済みます。
- 同期的なデータ転送。 それぞれの呼び出しが同期的に実行されるということは、呼び出しから戻った時点でデータ転送は完了していることを意味します。この点は、既存の非同期のアカウント間 BLOB コピー API と異なります。既存の API はスケジュールされたバックグラウンド プロセスであり、完了したかどうか定期的に確認する必要があります。
- 任意のデータ ソース。URL によってアドレス指定可能な任意のデータをデータ ソースにできるということは、Azure 内または Azure 外のデータをコピーできることを意味します。さらに、任意の種類の BLOB から任意の種類の BLOB にコピーできます (例: ページ BLOB から読み取ってブロック BLOB に書き込む)。
これらの API を使用すると、アカウントからアカウントへのデータのコピー、複数の小さな BLOB を新しい大きな BLOB に結合することによる BLOB 連結、BLOB の種類の変換などのシナリオを実行できます。