雨の日も晴れの日も Azure Maps Weather Services で分析情報を取得

2019年10月28日 に投稿済み

Principal PM Manager, Azure Maps

天気に悩まされている人はたくさんいます。運転手、運送業者、農家、小売業者、誰もが天気と付き合っていかなければなりません。とは言うものの、天気データを日常生活に取り入れて、天気と気象データを生かすことは可能です。

ここでは Azure のお客様が自分のアプリケーションに統合できる Azure Maps の新しい Weather Services のプレビューをご紹介します。また、Azure Maps は、世界で最も正確な天気予報と警報の情報源として認識および実証されている大手気象サービス プロバイダー AccuWeather とのパートナーシップを発表しました。Azure Maps Weather Services により、Microsoft のエンタープライズ顧客アプリケーションを強化するネイティブの Azure 地理空間サービスのポートフォリオに、新たなリアルタイムの位置認識情報が加わりました。

「AccuWeather と Microsoft のパートナーシップにより、Azure Maps のすべてのお客様が、非常に正確で信頼できる気象ベースの位置情報インテリジェンスとルーティングを簡単に使用し、アプリケーションに統合できます。まさに大変革がもたされます。」と AccuWeather の創設者兼 CEO である Joel N. Myers 氏は言います。「Microsoft とのこのコラボレーションによって、あらゆる規模の組織が、より優れた気象データを独自のニーズに基づいて活用する機会を新たに得られるのです。」

Azure Maps Weather Services のパワー

新しい気象サービス情報が表示されている Azure Map のグローバル ビュー。

Weather Services が Azure Maps に導入され、非常に動的なリアルタイム気象データと視覚化を、お客様が簡単にアプリケーションに統合できるようになりました。グローバルな気象情報を必要とするエンタープライズ アプリケーションのシナリオは多数あります。自動車を運転しているのであれば、携帯電話を手にとって、またはスマート スピーカーに対して天気を聞くことができます。車両は、交通量、天気、個人的なタイミングに関する考慮事項に基づいて、最適な道を決定できます。

運送会社は、気象情報を動的ルーティング アルゴリズムに入力して、積荷ごとに最適なルート条件を決定できるようになりました。農家は、スマート スプリンクラー システムでコネクテッド エッジ コンピューティングを実行して、降雨が通知されるようにして、作物への水のやり過ぎを防ぎ、デリケートな水資源を節約できます。小売業者は、予測された気象情報を使用して大量の商品が必要になるタイミングを判断し、サプライ チェーンを最適化できます。

気温が氷点下になると、ほとんどの電気自動車のバッテリーで一定の割合の電力が失われることはご存知ですか。Azure Maps Weather Services では、現在の温度または予測温度を使用して車両の範囲を判断できます。範囲によって、車両がルートに沿って走行できる距離が決まり、予想到着時刻に対する期待値が設定されます。また、充電スタンドが近くにあるかどうかを判断したり、バッテリー寿命の減少に基づいて到達できるホテルを見つけたりすることもできます。氷点下になると、バッテリーの充電にかかる時間も長くなります。つまり、充電スタンドでの滞在時間が長くなります。

充電スタンドでの温度低下を分析情報で確認できるということは、充電スタンドでのドライバーの滞在時間を計算できるということです。つまり、充電スタンドのオーナーは、気象条件に基づいて各スタンドの生産性のメトリックを再計算できるのです。

気象レーダーのオーバーレイが表示されたモンタナの Azure Maps のレンダリング。

Azure Maps Weather Services (プレビュー中)

Azure Maps Weather Services はプレビューとして使用でき、次の機能を備えています。

  • 天気タイル API:  Azure Maps SDK に統合されるようにフォーマットされたレーダーおよび赤外線ラスター天気タイルを取り込みます。既定では、Azure Maps では、Web SDK にベクター マップ タイルが使用されます (「ズーム レベルとタイム グリッド」を参照)。Azure Maps SDK の使用は必須ではありません。開発者は、必要に応じて Azure Maps Weather Services を独自の Azure Maps アプリケーションに自由に統合できます。
  • 現在の状態:  特定の座標の場所の降水量、温度、風など、現在の詳細な気象条件を返します。既定では、最新の気象条件が返されます。特定の場所の過去 6 時間または 24 時間の観測値を取得できます。
  • 分単位の予測:  次の 120 分間について、指定された場所の予測を分単位で要求します。ユーザーは、1 分、5 分、および 15 分ごとに天気予測を要求できます。応答には、降水の種類 (雨、雪、霙など)、開始時刻、降水の強度などの詳細が含まれます。
  • 時間単位の予測:  次の 1 時間、12 時間、24 時間 (1 日)、72 時間 (3 日間)、120 時間 (5 日間)、および 240 時間 (10 日間) について、指定された座標の場所の詳細な天気予測を時間単位で要求します。API によって、温度、湿度、風、降水量、紫外線 (UV) インデックスなどの詳細が返されます。
  • 6 時間単位の予測:  次の 1 日、5 日間、10 日間、または 15 日間について、指定された場所の天気予測を 6 時間単位で要求します。応答データは 6 時間単位 (午前、午後、夕方、夜間) で示されます。温度、湿度、風、降水量、UV インデックスなどの詳細が返されます。
  • 1 日単位の予測:  次の 1 日、5 日間、10 日間、15 日間、25 日間、または 45 日間について、指定された座標の場所の温度、湿度、風などの詳細な天気予測を日単位で返します。API によって、温度、湿度、風、降水量、UV インデックスなどの詳細が返されます。
  • ルートに沿った天気:  ルートに沿った天気 API では、最新のハイパーローカル (1 キロメートル以下) ナウキャスト、気象災害予測、およびルート (ウェイポイントのシーケンス) に沿った通知が返されます。これには、ウェイポイントまたはルートに影響を与える気象災害のリストが含まれます。また、各ウェイポイントの集計された危険指数に基づいてドライバーにとっての安全性が判断され、それに従ってルートの各部分が塗りつぶされます。データは 5 分ごとに更新されます。このサービスは、Azure Maps Route Service という、最初に出発地と目的地の間のルートを要求し、それをルートに沿った天気エンドポイントの入力として使用できるようにするサービスを補完します。

お客様は、(Azure Maps Route Service を使用して) 計算されたルートに沿って Azure Maps Weather Servic を使用し、気象災害の強さが増すウェイポイントに対して気象通知を生成できます。車両がウェイポイントに到達したときに豪雨が発生し始めることが予想される場合は、気象通知が生成され、ドライバーがウェイポイントに到達する前に、最終製品によって豪雨通知が表示されます。ウェイポイントの通知を表示するタイミングは製品開発者に任されています。たとえば、固定ジオメトリ (ジオフェンス) や、ウェイポイントまでの選択可能な距離に基づいて通知を表示することができます。

Azure Maps サービスは相互に組み合わせて使用し、Azure Maps アカウントの一部として、豊富な地理空間アプリケーションと分析情報を作成するように設計されています。Azure Maps Weather Service は、Azure Maps Web、Android SDK、および REST エンドポイントを介して動作する Azure Maps Location Based Services、Azure Maps Mobility Services、および Azure Maps Spatial Operations に追加された新しいインテリジェンスの柱です。

これらの新しい気象サービスは、Azure のすべてのお客様が利用できます (重量課金制またはエンタープライズ契約の両方を含む)。ただ、Azure Portal に移動し、Azure Maps アカウントを作成して、Azure Maps Weather Serviceの使用を開始するだけです。

皆様のご意見をお待ちしております

チームは Azure Maps プラットフォームの発展と向上を常に目指して働いており、お客様からのご意見をお待ちしています。Microsoft がサポートします。Microsoft はお客様が Azure Maps プラットフォームを活用されることを望んでいます。

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  • 詳細については、Azure Maps のドキュメントをお読みください。