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今週トロントで開催されている Worldwide Partner Conference (WPC) には 16,000 人を超える方々にご来場いただいています。私は自身の仕事の中でも、このイベントが特に気に入っています。それは、マイクロソフト、お客様、パートナー様、そして業界関係者の皆様それぞれのビジネスをデジタルで変革できる絶好の機会が到来していることを、多くの皆様に伝えられるためです。パートナー様との会話でよく聞かれるのが、クラウドの導入でお客様がどのように俊敏性を高め、ビジネス インテリジェンスを導き出せるのか?、そしてそこで得たインテリジェンスを活用してビジネスをどのように進め必要なアプリを生み出せるのか?、ということです。そのような疑問にお答えするべく、本日、マイクロソフトのエンタープライズ クラウド ポートフォリオ全体を網羅する新たなプログラムとイノベーションを発表しました。これらを活用することで、パートナー様はお客様に向けてよりいっそう多くの優れたサービスを提供できるようになります。最も注目していただきたいのは、パートナー様とお客様がマイクロソフトのクラウド サービスを利用してどのように世界を変えているのかという点です。

クラウドが牽引するデジタル革命

手付かずのデータに秘められたパワーにクラウドのスケーラビリティとスピードが組み合わさると、驚くほどすばらしいインテリジェンスが生み出されることがあります。その良い例が、Schneider Electric の取り組みです。同社はマイクロソフトと Lagos State Electricity Board とのパートナーシップを通じてナイジェリアの数百万人の暮らしを変革し、より信頼性の高い太陽光発電による電力を 170 か所以上の学校や病院に供給しています。同社は電力使用量のモニタリングと診断に Azure IoT Suite と Cortana のインテリジェンスを活用し、使用量を予測することで停電をうまく回避しながら日没後の貴重な電力を供給しています。今では昼夜を問わず学校や病院を運営できるようになり、治療や学習の貴重な機会が守られています。

製品の種類や業務内容によっては、天候が市場の需要を大きく左右します。このことを考えれば、天候から予測できることを把握するのは、プライベートにおいてもビジネスにおいても重要です。最新の天気情報を提供している Accuweather は、モバイル端末からのリクエスト件数が 1 日あたり 200 万件から 40 億件に増加したことから、ソリューション構築に向けてマイクロソフトとパートナーシップを結ぶことにしました。これにより、世界中の 30 億以上の地点のデータを有効なインテリジェンスに変え、天気情報を求めるユーザーにリアルタイムに情報を届ける新たなソリューションを構築できました。現在ではマイクロソフトのクラウドを活用してスピードと柔軟性を発揮し、1 日あたり 150 億件のリクエストに効果的に対応しています。同社はデジタルによる変革を引き続き進めており、マイクロソフトとのパートナーシップを拡大しながら広範囲にわたる事業運営を効率化し、ユーザー エクスペリエンスをさらに強化しています。

パートナー様にとっての新たなビジネス チャンス

上記の事例のとおり、クラウドは目覚ましい変化をもたらす可能性を秘めていますが、そこに到達するまでの道のりは一夜にして踏破できるものではありません。マイクロソフトのお客様が求めているのは、クラウドへの移行を自分たちの思いどおりに実行できる柔軟性です。そして、パートナー様は、そうしたお客様のニーズに応えるソリューションや専門知識を必要としています。そこでマイクロソフトは、クラウドとそのあらゆるメリットをさらに利用しやすくする取り組みを始めました。

その 1 つ目が、データ サービス ポートフォリオの強化です。本日一般提供が開始された Azure SQL Data Warehouse は、データ ウェアハウスにクラウドの真の柔軟性をもたらして、時間とコストの節約を実現します。喜ばしいことに、既に多くのお客様がこのサービスのメリットを実感しています。たとえば SQL Data Warehouse をはじめとするマイクロソフトのデータ サービスについて耳にした Integral Analytics は、AWS が提供する Redshift からの乗り換えに踏み切り、その後わずか 1 週間で 7 TB の非圧縮データの移行を完了しました。

2 つ目の取り組みは、パートナー様やお客様が簡単にクラウドへの移行を進められるようにすることです。そこで、Ignite にて正式リリースされるのが、Windows Server 2016 と System Center 2016 という新たな OS です。業界を牽引するこの新しい OS は、信頼性が高く、Windows Server と Hyper-V コンテナー、Nano Server、新しいセキュリティ機能といった最新のイノベーションを搭載しており、お客様独自のクラウド ネイティブなアプリとミッション クリティカルなアプリの両方を構築、実行できるプラットフォームを提供します。

マイクロソフトでは、Azure Stack に対する皆様の関心が高いことを把握しており、新しいハイブリッド クラウド プラットフォームをより多くの皆様に利用していただくために現在取り組みを続けています。また、Azure Stack によってどのようなことが可能になるかという点についても最新情報をお伝えしたいと考えています。そしてこのたび、DellHPELenovo の 3 社がマイクロソフトと協力して事前構成済みの Azure Stack 統合システムを提供する予定であることを発表しました。これにより、パートナー様は Azure サービスをクラウドのスピードで自社またはお客様のデータセンターから配信することができます。もちろん、必要な構成はマイクロソフトがお客様に代わって行います。今後はこのシステムを通じて、お客様に Azure Stack をお届けすること最優先に取り組んでまいります。リリースは 2017 年中ごろを予定しています。

アプリは今日、ビジネスを差別化する大きな要素となっています。しかし、そうしたアプリを作成、導入、使用してビジネス バリューを促進するには、人材、ビジネス プロセス、テクノロジといった組織にかかわるもの全体を踏まえて改革を行う必要があります。アプリに対するお客様の意識改革をパートナー様がより強力に支援できるように、マイクロソフトはアプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) のパートナー プログラムを Microsoft DevOps パートナー コンピテンシーへと進化させることにしました。このプログラムは、企業が Azure で稼働する高品質のアプリをエンタープライズ スケールで配信できるように支援することを目的としています。現在はそのための準備を行っているほか、プログラム内容や提供範囲の充実化を図っているところで、パートナー様にはアプリによる変革の実現に必要なすべてのものが提供される予定です。

また、Azure Solutions サイトが新たにリリースされます。このサイトを利用すると、パートナー様やお客様は必要とするクラウド ソリューションを簡単に検索し、クラウド アプリケーションを入手してすぐに実行することができます。さらに、カナダのパートナー様とお客様向けに、トロントとケベック シティーの新しいマイクロソフト データセンターから Microsoft Dynamics CRM Online一般提供が開始されました。このデータセンターでは既に Azure と Office 365 が提供されています。これでマイクロソフトは世界各地に 34 の Azure リージョンを擁し、そのうち 26 のリージョンが一般向けに運用されていることになります。これは他の主要クラウド プロバイダーを上回る数です。

先週、インテリジェントなエンタープライズ アプリを企業ユーザーに提供するためのソリューションとして、いくつか新たなイノベーションが発表されましたが、上記の最新情報はそれに続くものです。発表されたイノベーションの 1 つである Microsoft AppSource は、企業が基幹業務 SaaS アプリをマイクロソフトやパートナー企業から入手するための新たなしくみです。また、Microsoft Dynamics 365 は、ビジネス アプリにシンプルで直観的なアプローチを取り入れられるソリューションで、現在一般提供されている Power BI Embedded によってネイティブに実現されるリッチなデータ視覚化機能を利用できます。さらに、Microsoft PowerApps、Microsoft Flow は、変化し続けるニーズに対応するために既存のシステムを拡張、修正するためのソリューションで、先週の発表の中では、新しいビジネス プロセスをどのように構築できるかについても触れています。また、Bing Predicts プログラムを利用した Cortana Intelligence が新たにプレビューとしてリリースされます。これにより、お客様はさまざまなビジネス上の課題に対してより適切な結果が得られるようになります。

WPC の会場では、参加者の皆様と直接お話しさせていただくことを楽しみにしています。クラウドに秘められた多くのビジネス チャンスを活かしていただくために、マイクロソフトが皆様をどのように支援できるのか、さまざまなご意見を伺いたいと思っています。今回ご参加いただけない方も、ぜひこちらのページの情報をご覧ください。

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