Azure サポート API: プログラムを使用した Azure サポート チケットの作成と管理

2020年6月25日 に投稿済み

Senior Program Manager

Azure 上でビジネス クリティカルなワークロードを実行する大規模企業のお客様は、何千ものサブスクリプションを管理し、Azure リソースのデプロイと管理に自動化を使用しています。これらのお客様に対する専門家によるサポートは、お客様のビジネスの成功と運用の正常性を実現する上で不可欠です。現在、お客様は Azure Portal での問題の診断と解決 (英語) のようなセルフヘルプ リソースを使ったり、サポート チケットを作成してテクニカル サポート エンジニアと直接連携することで、Azure ソリューションをスムーズに実行し続けることができます。

お客様およびパートナーから、サポート手順を自動化することが、より迅速にクラウドに移行し、主要なビジネスに集中できるようになるための鍵であるというフィードバックが寄せられていました。社内の監視アプリケーションと Web サイトを Azure サポート チケットに統合することが、最も要望が多かった機能の 1 つです。お客様は、Azure Portal にサインインすることなく、サポート チケットを作成、表示、および管理することを望んでいます。これにより、社内で追跡している問題を、マイクロソフトに提出したサポート チケットと自在に関連付けることができます。問題が発生した時にプログラムを使用してサポート チケットを申請して管理できる機能は、お客様にとって Azure の利便性を拡大するための重要なステップです。

このたび、Azure サポート API の一般提供開始をお伝えできることを嬉しく思います。この API によって、お客様はサポート チケットの作成と管理を自社の IT サービス管理 (ITSM) (英語) システムに直接統合して、共通の手順を自動化できるようになります。

Azure サポート API を使用すれば、以下のことを実行できます。

  • 技術、請求、サブスクリプション管理、およびサブスクリプションとサービスの制限 (クォータ) に関するサポート チケットを作成する。
  • 詳細な情報を含むサポート チケットのリストを取得し、ステータスまたは作成日でフィルターする。
  • 重大度、ステータス、および連絡先情報を更新する。
  • サポート チケットに関するすべてのコミュニケーションを管理する。

Azure サポート API の利点

問題発見からマイクロソフトのサポートを得るまでにかかる時間を短縮

お客様が Azure の問題に直面した時の一般的なトラブルシューティング プロセスは以下の図のようになります。

“トラブルシューティング プロセスの概要” または単に “トラブルシューティング プロセス”

ステップ 5 で、問題が解決されず、Azure 側の問題であると特定される場合は、お客様は Azure Portal に移動し、サポートに問い合わせます。プログラムによるケース管理アクセスでは、お客様は社内ツールでサポート プロセスを自動化し、サポート チケットを作成および管理することで、問題発見からサポートへの問い合わせまでの時間を短縮できます。

今後は、お客様は社内から社外へとスムーズにつながる 1 つのエンドツーエンドのプロセスを使用できるようになり、問題を提出する担当者が、異種のケース管理システム間で複雑さと課題に対処しなければならないという事態がなくなります。

ARM テンプレートによるサポート チケットの作成

リソースを作成する ARM テンプレートをデプロイすると、ResourceQuotaExceeded デプロイ エラーが発生する場合があります。これは、Azure のサブスクリプションとサービスの制限 (クォータ) を超過していることを意味します。このエラーは、クォータがリソース グループ、サブスクリプション、アカウント、および他のスコープごとに適用されるために発生します。たとえば、ご利用のサブスクリプションの構成により、リージョンごとのコア数が制限されている場合があります。上限を超えたコア数の仮想マシンをデプロイしようとすると、クォータを超過したというエラーが発生します。この問題を解決するには、サポート チケットを提出してクォータの引き上げを要求します。サポート API を導入すると、Azure Portal にサインインしてチケットを作成する代わりに、ARM テンプレートから直接クォータの引き上げを要求できます。

使用を開始しましょう

Azure サポート API は、Professional Direct、Premier、または Unified テクニカル サポート プランで利用できます。

.NET および C# を使用した例の詳細については、コード サンプル (英語) を参照してください。

チケットの作成と管理でサポートされるすべての言語とインターフェイスのリストをご覧ください。また、いつものように、サポート REST API を直接使用することもできます。

API を使用してフィードバックをお寄せください

Azure サポート API についての皆様のフィードバックをお待ちしています。また、API やサポート エクスペリエンスのその他の側面についてのアイデアや提案がありましたら、Azure サポート フィードバック フォーラム (英語) にぜひ投稿してください。

API の問題を報告するには、ご使用の言語またはインターフェイスの GitHub リポジトリの [Issues] のセクションにアクセスしてください。たとえば、PowerShell コマンドレットの問題についてのリポジトリ (英語) にアクセスします。[New issue] を選択し、それに [Support][Service Attention] のラベルでタグ付けしてください。