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ハイブリッド IT 戦略を採用しているにもかかわらず、ミッション クリティカルなデータをオンプレミスで保持し続け、効果的なバックアップ用オフサイトとしてパブリック クラウドに注目している企業の数が増え続けています。Azure の組み込みのデータ保護ソリューション Azure Backup は、オンプレミスのバックアップ インフラストラクチャをなくすと同時に、ネットワーク経由でこれらのデータ資産を Azure にバックアップする、シンプルかつセキュアなコスト効率の高いメカニズムを提供します。Azure Backup は、データの初回の完全バックアップ後、データの差分のみを転送することで、ネットワークとストレージの継続的な節減を実現します。

重要な企業データが急増する中で、初回の完全バックアップはテラバイト規模に達しています。特に、待機時間の長いネットワーク環境やリモート オフィスでは、このような大規模な完全バックアップをネットワーク経由で転送した場合、数週間または数か月かかることもあります。これらの大規模な初回バックアップを高速ネットワークよりも効率的に Azure に転送できる手段をお客様は探し求めています。Microsoft Azure Data Box は、セキュアかつポータブルな、入手しやすいマイクロソフトのアプライアンスを使用したデータの "オフライン" 転送を可能にすることで、大規模なデータ セットを Azure に転送する問題を解決します。

Azure Data Box を使用した Azure のオフライン バックアップのプレビュー版を発表

このたび、Azure Data Box の機能が Azure Backup に追加され、Azure Data Box を使用した大規模なデータ セットのオフラインの初回バックアップに関するプレビュー プログラムの提供が開始されました。このプレビューにより、Azure Data Box を使用した Azure のオフライン バックアップを利用し、大規模な初回バックアップ (サーバーあたり最大 80 TB) を Azure Recovery Services コンテナーにオフラインでシード処理できるようになります。その後のバックアップはネットワーク経由で行われます。

Azure エコシステムで Azure のオフライン バックアップがどのように機能するか示す図

このプレビューは、Azure Import/Export サービスを使用したオフライン バックアップの既存サポートに追加される待望のサービスであり、現在、Microsoft Azure Recovery Services エージェントのお客様が利用できます。 

主要メリット

Azure Backup への Azure Data Box の追加により、Azure Import/Export ベースのオフライン バックアップよりも優れた主要メリットが実現されると同時に、Azure Data Box サービスの主要メリットも実現されます。

  • シンプル — Azure Import ベースのオフライン バックアップのように、Azure と互換性のある独自のディスクやコネクタを調達する必要はありません。Azure サブスクリプションから 1 つ以上の Data Box アプライアンスを注文して受け取り、コンセントにつなぎ、バックアップ データを格納し、Azure に返送して、Azure portal ですべてのバックアップ データを追跡するだけで済みます。
  • 組み込み — Azure Data Box ベースのオフライン バックアップのエクスペリエンスが Recovery Services エージェントに組み込まれているため、エージェントから直接、受け取った Azure Data Box アプライアンスを簡単に特定および検出し、バックアップ データを転送して、初回バックアップの完了を追跡することができます。
  • セキュア — Azure Data Box は、輸送中の衝撃や打撃に耐えられるように堅牢な筐体で保護され、データの 256 ビット AES 暗号化をサポートする、耐タンパー性を備えたアプライアンスです。
  • 効率的 — Azure Import ベースのオフライン バックアップのように、一時ストレージ (ステージングの場所) をプロビジョニングしたり、ディスクを準備し、データをコピーするためのツールを別途使用したりする必要はありません。Azure Backup は、バックアップ データを Azure Data Box に直接コピーするため、ストレージと時間を節約できるとともに、コピー ツールを別途使用せずに済みます。

利用の開始

Azure Backup と Azure Data Box を使用して大規模な初回バックアップをシード処理するには、以下の大まかな手順を実施する必要があります。 

  1. サーバーからバックアップするデータ量に基づいて Azure Data Box を注文して受け取ります。バックアップするデータ量が 7.2 TB 未満の場合は、Azure Data Box Disk を注文します。最大 80 TB のデータをバックアップする場合は、Azure Data Box を注文します。
  2. 最新の Recovery Services エージェントをインストールして Azure Recovery Services コンテナーに登録します
  3. Recovery Services エージェントを使用したバックアップのスケジュールの一環として、オフライン バックアップを実行するために、[Microsoft Azure Data Box ディスクを使用して転送] オプションを選択します
    バックアップのスケジュール ウィザードのスクリーンショット
  4. Recovery Services エージェントから Azure Data Box へのバックアップを開始します
  5. Azure に Azure Data Box を返送します

Azure Data Box と Azure Backup によって自動的にデータが Azure Recovery Services コンテナーにアップロードされます。Azure Backup を使用して初回バックアップをオフラインでシード処理する際に Azure Data Box を利用する場合の前提条件と手順の概要について詳しくは、こちらの記事を参照してください。

Data Protection Manager および Azure Backup Server での Azure Data Box を使用したオフライン バックアップ

System Center Data Protection Manager または Microsoft Azure Backup Server を利用しており、Azure Data Box を使用した大規模な初回バックアップのシード処理に関心のあるお客様は、早期プレビューの利用について systemcenterfeedback@microsoft.com にお問い合わせください。

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