Azure Cost Management と Billing の更新 - 2020 年 6 月

2020年6月30日 に投稿済み

Program Manager, Azure Cost Management

新入生であっても、業績好調なスタートアップ企業や大手企業であっても、財務的な制約と無縁ではいられません。このため、支出の品目や支出先を把握し、今後の支出計画を立てる必要があります。誰しも請求額を見て驚くような事態は避けたいはずです。ここで出番となるのが Azure Cost Management と Billing です。

マイクロソフトは常に、ユーザーの皆様の課題について理解するよう努めています。Azure Cost Management と Billing を通じて、クラウドでコストが発生している場所の的確な把握、不適切な支出パターンの特定と防止、コストの最適化を促進し、ユーザーの皆様が少ないコストでより多くの成果を達成できるよう支援する方法を模索しています。皆様からお寄せいただいたフィードバックに基づいて、今回は以下のような最新の機能強化、更新を実施しました。

それでは、順に詳しくご説明しましょう。

 

予算通知の柔軟性向上

Azure Cost Management の予算機能が時間とともに増加するコストの最新情報を提供することは既にご存じだと思います。特定のニーズに合わせた予算の調整をこれまで以上に容易にする変更が 2 つ導入されます。

予算に対してユーザー設定の開始月を指定できるようになり、将来に開始される予算を作成することができます。これにより、使用パターンの季節的変化を考慮に入れた、予算の事前計画や事前編成、新年度に向けた準備が可能になります。これらはほんの数例に過ぎません。

どの程度予算を超えているかについてさらに認識を高めるために、100% 超えの警告しきい値を追加することもできます。たとえば、予算の 110% に達したときに幅広い対象ユーザーにメールを個別に送信することができます。さらに、コストが 100% を超えた状態が継続した場合に実行される、より重要な操作をトリガーすることもできます。これは、内部利益を追跡している組織にとっては特に有用です。

これらの変更が事前の計画に役立ち、超過分に適切な措置を講じる一助となれば幸いです。開始日と警告しきい値をどのように使用して、コストの監視と最適化を向上させますか。

 

Advisor のダイジェストによる、コストに関するアクティブな推奨事項のサブスクライブ

本当の意味で最適化された環境を運用するには、継続的な努力が欠かせません。環境が拡大し、使用パターンが変化していく状況では、コストを最適化する新たな機会を活用することが重要です。そこで登場するのが、Azure Advisor の推奨事項ダイジェストです。

推奨事項ダイジェストは、アクティブな推奨事項を活用する、事前対応型の容易な方法を提供します。アクション グループを使用すると、メールや SMS、その他のチャネルを通じて通知を定期的に受け取ることができます。それぞれのダイジェスト通知はアクティブな推奨事項の要約で構成され、Advisor アラートを補足してコスト最適化の機会の全体像を示します。

Advisor アラート (英語) が利用可能になった新しい推奨事項を通知するのに対し、推奨事項ダイジェストは、まだ実行していない利用可能なすべての推奨事項を要約します。Adviser の推奨事項ダイジェストと Adviser アラートは、お客様が最新の Azure ベスト プラクティスを入手できるように連携して支援します。

詳細については、Advisor の推奨事項ダイジェストをご確認ください。

 

Azure Government のサブスクリプション作成の自動化

サブスクリプションを効率的かつ大規模に管理するには自動化を必要とします。Azure Government のアカウントを保有している組織は、Microsoft.Subscription/createSubscription API を使用してサブスクリプションの作成を自動化できるようになりました。これは、以前のサブスクリプション管理機能を発展させたもので、Azure Global と Azure Government の間に API パリティをもたらします。ご希望の機能強化がありましたら、ぜひお知らせください。

 

サブスクリプションの所有権移転の機能強化

環境を再構築するとき、あるいはスコープを単に拡大するときに、Azure サブスクリプションの所有権を別のユーザーや組織に移転する必要に迫られることがあります。現在では、さらに多種類のサブスクリプションに対して、この移転の操作を Azure ポータル内から直接行うことができます。従量課金制 (PAYG) サブスクリプションへの既存のサポートに加えて、次のいずれかの種類のサブスクリプションを Azure ポータルから新しい所有者に移転できるようになりました。

  • マイクロソフト顧客契約
  • Visual Studio Enterprise
  • Microsoft Partner Network (MPN)
  • Microsoft Azure スポンサー プラン

Azure ポータルでは、特定のサブスクリプションを移転できない理由についても明確に説明し、潜在的な問題や予約の警告を明らかにして、予期せぬ結果を回避して容易な移転が実現できるように支援します。

詳細については、サブスクリプションの所有権移転をご確認いただき、所有権の移転作業を向上させる方法についてご意見をお寄せください。

 

Azure でコストを削減する新しい方法

マイクロソフトは、コストの最適化に役立つ方法を常に模索しています。今月の新機能は以下のとおりです。

 

新しいビデオと学習の機会

映像を見て理解したいという方の参考になる、新着ビデオを 1 本ご紹介します。

Azure Cost Management と Billing の YouTube チャンネル (英語) をフォローしていただくと、新しいビデオの公開時にそのビデオを視聴して最新情報を入手することが可能になります。ご希望のトピックなどがありましたら、ぜひコメントをお寄せください。

ガイダンス的なリソースをご希望の場合は、Azure Cost Management と Billing を使用した Azure のコストの制御および請求の管理 をご覧ください。

 

ドキュメントの更新

ここでは更新されたドキュメントのうち、皆様の参考になると思われるものをいくつかご紹介します。

すべてのドキュメントの更新状況を確認する場合は、GitHub の azure-docs リポジトリで、Cost Management と Billing のドキュメントの変更履歴 (英語) をご覧ください。不足している情報を見つけた場合は、ドキュメント最上部の [Edit] を選択し、クイック プル リクエストを送信していただくようお願いいたします。

 

今後について

今回ご紹介したのは、先月から大きく更新された機能のほんの一部です。過去の Azure Cost Management と Billing の更新も忘れずにご確認ください。マイクロソフトは常に皆様からのフィードバックに耳を傾け、改善に取り組んでいます。ぜひ今後もフィードバックをお寄せください。

最新情報、ヒントやテクニックを入手するには、Twitter アカウント @AzureCostMgmt (英語) のフォローや、YouTube チャンネル (英語) へのご登録をお願いいたします。Cost Management のフィードバック フォーラム (英語) では、アイデアの投稿や他のユーザーの意見への投票をお待ちしています。

現在は皆様大変な時期をお過ごしのことと思います。Azure Cost Management チーム一同、皆様のご安全とご健康を心よりお祈り申し上げます。