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このたび、Azure で最大級のエンタープライズ ワークロードを実行するための 3 つの機能強化が発表されました。この規模のワークロードの中では最も安い価格で最高レベルのサポートを提供できるようになります。

  • Ignite カンファレンスで発表された、SAP HANA ワークロードに特化した大規模インスタンスの一般提供では、Azure で対応可能な 1 ノードあたりのスケーリングは最大で 3 TB でした。今回はさらに容量が拡大され、OLTP シナリオでは 1 ノードあたり 4 TB、マルチノードへのスケールアウトが可能な OLAP デプロイメントでは 32 TB まで対応可能となります。このサービスはいずれも 2016 年 12 月から提供されます。
  • マイクロソフトでは、企業のワークロードを変更せずにクラウド環境に移行して実行する方法を常に模索しています。これまで、仮想マシン (VM) の可用性に関する SLA には、最低でも 2 台のインスタンスを必要としていました。しかし、スケールアウトができない、スケーリングや管理にコストがかかり面倒などの理由で、適用が難しいオンプレミスのワークロードもありました。Azure では今後、単一インスタンスの VM でも SLA で可用性が保証されるようになります。
  • Azure ギャラリーで Microsoft Hybrid Use Benefit (HUB) のイメージが公開され、サービスを利用しやすくなりました。数か月前に、Microsoft Azure Hybrid Use Benefit (AHUB) のサポートが開始され、ソフトウェア アシュアランスを含むオンプレミス用 Windows Server ライセンスを使用してコストを抑えながら Windows Server 仮想マシンを Azure で実行できるようになりました。今回の HUB はこれを引き継ぐものとなります。

SAP HANA 用の大規模インスタンス

今年、マイクロソフトは Azure での SAP HANA アプリケーションの実行に特化した専用インフラストラクチャをリリースしました。これらのインスタンス (SAP HANA L インスタンス) は、ハイパースケールのパブリック クラウド プロバイダーが最大規模の SAP HANA ワークロードを実行する場合に適しています。今回新たに、Azure で最大となる 2 TB と 4 TB のメモリを搭載した 2 種類のインスタンスがリリースされました。これらのインスタンスには新しい Intel® Xeon® プロセッサ E7 v4 ファミリ (コードネーム Broadwell) が採用されており、NetWeaver SAP 認定環境を含む SAP HANA ワークロードに関するお客様の選択肢が広がります。

新たに追加された 2 種類の SKU の詳細は次のとおりです。

SAP ソリューション

CPU

メモリ

ストレージ

OLAP に最適化:SAP BW、BW/4HANA、SAP HANA などの一般的な OLAP ワークロードに最適

(OLTP やマルチテナントの混在ワークロードでも使用可能)

SAP HANA on Azure S192: 4 x Intel® Xeon® プロセッサ E7-8890 v4

2.0 TB

8 TB

OLTP に最適化:SAP Business Suite on SAP HANA、S/4HANA (OLTP) などの一般的な OLTP ワークロードに最適

SAP HANA on Azure S192m: 4 x Intel® Xeon® プロセッサ E7-8890 v4

4.0 TB

16 TB

L インスタンス SKU の詳細については、こちらのページをご覧ください。

SAP HANA L インスタンスの高可用性ペアでは、ハイパースケールのパブリック クラウド ベンダーとしては最高となる 99.99% の可用性が SLA で保証されます。これらのインスタンスでは、バックアップ、復元、高可用性、災害復旧などのシナリオのサポートがインフラストラクチャに組み込まれています。さらに、これらのインスタンスでは SUSE Linux Enterprise や Red Hat Enterprise Linux、SAP などのパートナー製品のサポートが統合されており、高可用性や災害復旧、高いパフォーマンスの運用ワークロードを安心して実行できます。

単一インスタンスの SLA

この数か月間、マイクロソフトは、最先端の機械学習を利用してハードウェア障害を早期に予測したり、Premium Storage を採用してアタッチ ディスクの信頼性とパフォーマンスを改善したりするなど、Azure インフラストラクチャの可用性向上のための取り組みを実施してきました。今回、単一インスタンスでも 99.9% の可用性を保証する SLA の適用が新たに発表され、単一 VM からのスケーリングが難しいアプリケーションもサポートを受けやすくなりました。これにより Azure へのワークロードの移行がさらに促進され、可用性について妥協することなくクラウドの俊敏性を活用できるようになります。

単一インスタンスの仮想マシンに SLA を適用するには、VM にアタッチされるすべてのストレージ ディスクが Premium Storage であることが必要です。Premium Storage では、SLA で保証される高レベルの可用性と、最大 80,000 回/秒の入出力スループットおよび 2,000 MB/秒のディスク スループットが得られます。この新たな可用性の保証に加えて、2 台以上の VM を同一可用性セットにデプロイしたり、複数の仮想マシン間でマシン、ネットワーク、電源ユニットを分離できる VM スケール セットを使用するなど、従来どおり複数マシンでの高可用性構成を構築することもできます。

Azure Virtual Machines の SLA の詳細については、SLA のページをご覧ください。Premium Storage について詳しく知りたい場合やワークロードの移行を開始する場合は、製品ページをご覧ください。

Hybrid Use Benefit のイメージ

Azure Hybrid Use Benefit を使用すると、ソフトウェア アシュアランスを含む Windows Server ライセンスを最大 44% の割引価格でデプロイできます。このたび、ユーザーがイメージをアップロードしなくても構築済みの HUB Windows Server イメージをデプロイできるようになりました。Azure Marketplace で "[HUB] Windows Server" を検索するとイメージに直接アクセスできます。また、新しい Azure CLI や Azure PowerShell などのお好みのクライアント ツールを使用してイメージをデプロイすることもできます。ストレージ構成、自動バックアップ、更新プログラムの自動適用などの Azure QuickStart GitHub テンプレートが揃ったポータルの高度な自動化機能を活用するために、マイクロソフト認定の HUB イメージを利用できます。これにより高い柔軟性と利便性が得られ、コストも大きく削減できます。

HUBAnnounce

Hybrid Use Benefit の詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

今回の発表により、従来よりもさらに多くのアプリケーションやソリューションを容易かつ迅速に低コストで Azure にデプロイできるようになります。これらの新機能の価値をご理解いただき、Azure へのデプロイにご活用いただけますと幸いです。また、ご利用いただいた皆様からのご意見もお待ちしております。

Corey Sanders

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